記帳代行
記帳代行
記帳代行とは、会社では帳簿を作成せず、請求書・領収書・通帳等を会計事務所にそのまま渡して、会計事務所が帳簿(らしきもの)を作成することをいいます。
結果、帳簿(らしきもの)、決算書(らしきもの)はできます。
このような方法でもよいのでしょうか?
私はよいとは思えません。
正しい決算書はできません。
会社の内容をもっともよく知っている人はその会社の人です。
会計事務所の人間は、経理はわかるのでしょうが、会社の内容は会社の人ほどわかりません。
その結果、請求書・領収書・通帳等から勘定科目を判断できません。
例えば、ものを買った場合、仕入なのか、交際費なのか、厚生費なのか、私用なのか、他のものなのか判断はつきません。
通帳に入金があっても、売上の入金なのか、お金を借りたのか、前受なのか、他のものなのか判断はつきません。
会社の内容がもっともよくわかっている会社の人が帳簿の作成を行い(もちろん会計事務所が帳簿作成の仕方は指導します)、会計・税務的な視点で我々がチェックすることがもっとも妥当だと考えます。
経営者が判断できません。
正しくない帳簿・決算書からは正しくない判断が導き出されます。
数字は会社の羅針盤です。
黒字だと思い、そのままにしていたら実は赤字で会社が苦しくなった。
赤字だと思い、縮小したら実は金のなる木だった。
毎月正確な試算表を作っていなかったので、税金の額が納期限直前になってやっとわかったが、とても払えない。
黒字だったら、来期の修繕予定を当期にしておけばよかった。
このようなことがおきないよう、正確な(判断に耐えうる)月次試算表を作ることが重要です。